大豆に降圧効果
大豆食品の常食が高血圧の予防をもたらすことが、米国立心肺
血液研究所(NHLBI)のJeffrey Cutler博士らによって明らかにされた。
ただし、まだ予備試験段階の研究成績であるため、こうした食品の
摂取を推奨するには至っていないという。
医学誌「Annals of Internal Medicine」7月5日号に掲載された。
アジア人の食生活に欠かせない大豆食品は、健康に留意する
人々に好まれている食品である。
米国栄養協会(ADA)のJeannie Moloo氏によれば、豆腐や豆乳などの
大豆食品がコレステロール値を低下させ、癌(がん)、心臓疾患
および骨粗鬆(しょう)症のリスクを低下させることが明らかにされている。
米国と中国の研究チームは、高血圧の早期徴候の認められるか
発症した中国人患者302例を対象に、大豆蛋白の補助食品を
1日あたり40グラム摂取するグループと、
コムギ由来の糖質を同量摂取するグループとに
無作為に割り付け、健康状態を評価した。
その結果、大豆蛋白摂取群では
平均血圧が135/85 mm Hgから
131/82 mm Hgに低下していた。
高血圧の早期徴候の見られたグループでは有意な降圧効果は
認められななかった。
米Tulane大学のJiang He博士らは、大豆食品によって血圧が
低下する機序は明らかではないが、大豆蛋白が体内での
血糖処理を助け、血管を拡張させることが考えられるという。
ただし、Cutler博士は、大豆の多量摂取と膀胱癌との因果関係を
示す研究結果があることを指摘。
高血圧患者およびその予備軍は、低脂肪、低塩分の食事療法に
運動療法を併用し、必要に応じて薬物療法を追加する、
現在効果が裏づけられている治療法を守るのが好ましいとしている。
もっとも、少量であれば大豆食品は健康に役立つものと考えられており、
Moloo氏は、豆腐などは美味であり、肉類に代わるものとして推奨している。
