お酒はどうなのか?
アルコールの作用はまことに多彩です。
心臓の働きを強めることも、逆に弱めることもあり、血管を収縮させて
血圧を上げたり、反対に、拡張させて血圧を下げたりすることもあります。
こうした変化とその程度は、長年飲んでいるかどうか、毎日かそれとも
時々か、1回にどれだけ飲むか、さらに飲酒してからの時間、
体質(感受性)の差などによって異なりますから、単純ではありません。
ふつうアルコールを飲むと、一時的ですが血圧が少し下がり、
脈拍が増えます。私たちの研究でも血圧の低下は明らかでした。
とくに、飲むと顔が赤くなる人では、血圧の低下も脈拍の増加も大きくなります。
これは、アルコールの代謝に関係している酵素の働きが遺伝的に
弱いために、アセトアルデヒドという物質が血液中に増え、
血管を広げるためです。
これらの作用のほか、アルコールには“善玉コレステロール”と呼ばれる
HDLコレステロールを増やすという体にとってよい影響を与える作用があります。
さらに、血液の性状を調節しているシステム(血液凝固系)に作用し、
血液を固まりにくくします。
このために血管は詰まりにくくなりますが、逆に出血の危険性は高まります。
したがって、アルコールの作用は微妙で、影響の両面を考える必要があります。
データベースは国立循環器センターのHPからです。
http://www.ncvc.go.jp/index.html
国立循環器センター
