高血圧の合併症(高血圧は、命にかかわる病気を引き起こす)
なぜ、血圧が高いといけないのでしょうか。
高血圧とは、簡単にいうと、動脈内の圧力が高まった状態です。
動脈に高い圧力がかかると、血液内の成分が動脈の壁にしみ込んで、
動脈が硬く厚くなります。これがいわゆる動脈硬化です。
それに伴い動脈内に血栓(智のかたまり)もできやすくなります。
また、動脈内の圧力が高まると、血液を送り出すのに心臓は通常より
大きな仕事をしなければなりません。そのため心臓がだんだん肥大
し始めます。
これらの体内での病変が、さまざまな命にかかわる恐ろしい
合併症を引き起こすのです。いちばんこわいのは、脳卒中(脳出血・
脳梗塞)や狭心症、心筋梗塞でしょう。さらには、うっ血性心不全、解離性大動脈瘤、腎臓の機能低下、
眼底出血なども高血圧が大きな原因となっています。
実際、高血圧の人が脳卒中を起こす頻度は普通の人の10〜20倍
にも上ることが知られていますし、心筋梗塞や解離性大動脈瘤を
起こす頻度も約5倍といわれています。
恐ろしいのは、高血圧はこんな危険を内に秘めていながら、表面は
物静かで自覚症状に乏しいことです。何年も何十年もかかって徐々に
体を蝕み、ある日突然、命を脅かすことから
「サイレント・キラー(沈黙の殺し屋)」とも呼ばれています。
「血圧が下がる100のコツ」主婦の友社編より
高血圧は死に至るさまざまな合併症を起こします。
血管がつまったり破れたり、動脈が硬化する大問題が、
人間にとって極めて大切な脳や心臓などでおこります。
☆脳
脳出血・脳梗塞
無症候性脳血管障害
一過性脳虚血発作
認知機能障害
☆心臓
左室肥大
心不全
狭心症・心筋梗塞
☆腎臓
蛋白尿(たんぱくにょう)
腎障害・腎不全
(血清クレアチニン 男性≧1.3mg/dl、女性≧1.2mg/dl)
☆血管
動脈硬化性プラーク
頚動脈内膜-中膜癖厚>0.9mm
大動脈解離
閉塞性動脈疾患
☆眼底
高血圧性網膜症
2003ESH-ESCガイドラインに準拠
高血圧治療ガイドライン2004より
