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妊娠高血圧の降圧薬の選択

以下の降圧薬が中心に用いられている。
1.交感神経抑制剤
  メチルドパ、クロニジン
2.β遮断薬
  プロプラノロール、メトプロロール、アテノロール、ピンドロール
3.αβ遮断薬
  ラベタロール
4.血管拡張薬
  ヒドララジン

 メチルドパとビドララジンについては安全性が十分に確認されていること
により、現在に至るまで妊娠高血圧の治療の主流として用いられてきた。
 最近ではCa拮抗薬の有用性が少しずつ見とれられてきており、欧米
諸国のガイドラインでも使用を認めている。

しかし、本邦では多くのCa拮抗薬は妊娠中は禁忌とされている。
重篤な副作用の報告がほとんどないこと、また諸外国では使用が
ガイドラインでも勧められていることより、今後は必要に応じて使用
してもよいと考えられる。

 さらにβ遮断薬についてはαβ遮断薬であるラベタロールが用いられている。
アンジオテンシンU受容体拮抗薬(ARB)とACE阻害薬は妊娠中には
禁忌とされている。
ともに胎児に羊水過小症、腎不全、成長障害などさまざまな障害を
もたらすことが報告されている。

 しかしこれら薬剤を服用中にたまたま妊娠し、それを継続した成績が
報告されており、それでは、必ずしもすべてがこのような障害を起こす
のではなく、確率はそれほど高くはない。
しかし、いかに確率が低いといっても妊娠中にはARBとACE阻害薬は
禁忌であることにはかわりない。

 利尿薬については理論的に胎盤血流量を低下させることにより、
用いない方が安全である。
子癇を起こした患者にはMgSO4の静注が最も効果がある。

 授乳に関してはほとんどの降圧薬が何%かは分泌されるので、
注意が必要である。もし拡張期100mmHg未満の高血圧で、授乳の
目的があれば、数ヶ月は降圧薬を中止することも考慮すべきである。

しかし、それ以上の高血圧に関しては、降圧薬による治療を優先して、
授乳は中止することが望まれる。

高血圧治療ガイドライン2004より


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